大学生との交流ミーティングに参加してきました。

先日は、黒井地区自治協議会主催の「龍谷大学政策学部との交流ミーティング」に参加してきました。

私は黒井地区の住民ではないのですが、諸事情あって参加することになりました。




内容は大学教授の講演と、学生進行によるワークショップ体験会の二部構成でした。

講演のほうは地域づくりに関するもので、とても興味深い内容で楽しかったです。特に一番印象に残ったのは、市民討議会の取り組みについての報告でした。

市民討議会とは、自治体が市民から意見を聞く際にオープンに参加者を募集してそれに集まってきた人から意見を聞くのではなく――

  • 対象者を無作為に抽出して参加要請する。
  • 参加者には謝礼を支払う。
  • 少人数によるグループ討議を行う。
  • 討議でのまとめを発表、全員で投票する。
  • 参加者には討議前に必要な情報を提供する。


というものだそうです。

従来型の”市民の声を聴く会”等では、もともと確固たる主義・主張を持っている人や利害関係者しか集まらず、いわゆる普通の人たちの声を拾うことができない。それをもって「市民の声を聴いた」という扱いにしてよいのだろうか、とのことでした。

これは私が普段からもやもやさせられていたことを綺麗に代弁してくれているような気がして、思わず「まさにその通り!!!!」と言いたくなりました。私の身の回りでも意識高い系の人が意識高いことを声高に叫んでいたりするのですけど、普通の人が誰も着いて行けてなかったりするんですよね。

丹波市の関係者も居たように思いますので、この講演をきっかけに丹波市でもこれが導入されたらいいのになあ、と本当に思いました。

あ、あと教授の講演が本当に上手くて楽しかったです!さすが大学教授!

…いや、私も大学に通っていたはずなんですが、あんなに興味深い話をしてくれる人には出会ったことが無いのですが…

これが大学のランクの差というやつでしょうか(笑)。


その後の学生進行によるワークショップ体験会のほうは、学生の皆さんも頑張っていましたし単純に楽しかったのでよかったのではないでしょうか。

場に若い人たちがたくさんいるだけで自然とよい雰囲気になるものだなあと実感させられました。羨ましい…



さて、そんなわけでイベントの内容的にはとてもよいものだったのですが、運営的には…な部分もありました。

本当は市民に広く参加して貰いたいイベントだったのだと思うのですが、なんと日程が地域の運動会と被るという大チョンボ…。それで一般の参加者が全然集まらず、関係者に声をかけて必死に参加者を集めた、というイベントに見えました。(私も要請があっての参加でした。)

講演の内容が「”普通の人たち”に参画してもらうことの重要性」というものだっただけに、関係者や半分プロみたいな人たちで埋められたこのイベントを見せられると、講演にあった市民討議会のようなものが根付くのはまだまだ先の話なのかなと感じさせられました。

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