移住先の丹波市より、パブリックコメントの募集がされていました。
そもそもパブリックコメントとは?というところですが、「公的な機関が規則あるいは命令などの類のものを制定しようとするときに、広く公に、意見・情報・改善案などを求める手続きをいう。」とのことです。
要するに皆さん!ご意見募集してます!ってことですね。
初めからそう言ってくれよって思いますけど(笑)
私も移住してきて丹波市民の一員となりましたので、せっかくなので感想のひとつでも送ってみようかなと思ったのでした。
今回募集されていたのがこちら↓
丹波市過疎地域持続的発展計画(丹波市のHPより)
テーマ的には私が仕事で関わっている内容に関連しているものでもありますので、これは意見もできるかなと思い資料を読んでみることにしました。
で、一旦すべて読んでみたのですが――
なんとこの資料、PDFで89ページ…。
こんな超長い文章、一般市民のどれだけが読んでくれるというのでしょうか…
よっぽど市政に情熱と関心を持っている人でないと読んでくれるとは思えず、「広く公に」意見を募れるような代物ではないように感じました。(私は多少仕事が絡んでいるので読みましたけど…。)
読んで感じたことは、大まかには下記のようなものです。
・とにかく長い。
・同じようなことを何回も書いている。(なので長い。)
・本筋と関係の薄いことまで書いている。(なので長い。)
・具体的な話が少なく、一般論をひたすら並べている。(そして長い。)
まあ、とにかく長いってことです(笑)。
こんなPDF89ページにも渡ってだらだらと書かれた資料を読まされて、自由にご意見下さい!って言われても皆さん困ってしまいます。
まずは何に対して意見を欲しいのか、絞るべきだと思います。
計画書なわけですから、その本筋となる施策があるはずなんですよ。2~3本の本筋となる施策を深掘りして、それに対してご意見下さいという作りにすべきだと思いました。
おそらく今のものは計画全てを記載するようにしているのだと思いますが、本筋から遠い施策(そもそも関係あるのか?と思う施策さえありますが…)も記載されています。具体的には、道路の補修計画・水道管の更新計画等です。
今回の計画が『過疎地域の持続的発展計画』ですから、(無関係とまでは言いませんが)本筋の施策ではないですよね。それを(おそらく本筋の施策と思われる)移住とか子育ての施策と同じ粒度で並べて書いているので、なんだかよく分からない資料になっているのだと思います。たぶんこれで自由に意見を求めると、「うちの近所の道路も補修して欲しい!」みたいなちょっとズレた意見が届くと思います…(笑)
あと計画の中身に関しては、とにかく具体的な記載が乏しく意見をするのが難しいです。上記の意見とも重なりますが、本筋となる施策に絞り、それを深掘りして具体的に計画を記載して欲しいなと思いました。
例えば、要約すると「再生可能エネルギーの活用に積極的に取り組んでいく」みたいなことが書かれているわけですよ。
「うん、まあ、そりゃあそうだろう」としか言いようがなくないですか?
もう少し具体的な計画まで記載してくれれば意見のしようもあるのですが、「そりゃあそうだろう」としか言えない一般論が書かれているケースが多いように感じました。
ものすご~く穿った見方をすると、反対意見を出しようのない一般論ばかりを並べた計画書に対してパブリックコメントを募集して、ちゃんと市民から意見を募りましたよ~っていうアピールのためだけに使われてるんじゃないかと思えてきたりもします。
(そんなことないとは思うのですけどね。)
なんだか勢い余って「そんなことここに書いてないで行政に言ってくれよ」という話になってしまいました。
その通りですね。
パブリックコメントとして投稿しておきたいと思います…(笑)。
皆さんも興味があれば是非、行政が募集しているパブリックコメントに投稿してみては如何でしょうか。
コメント